GACKTさんの死生観に多くの人が共感するのでは
「よくここまで生きたな」GACKT語った50歳の死生観…家族には「沖縄の海に散骨して」
財産、愛犬のこと。遺書20通書きました
GACKTは昨年末、本誌のインタビューで’21年秋からの約1年間の活動休止期間中、遺書を書いたと語っていた。50歳を前に、終活を考える契機があったようだ。
「遺書はね、20通ぐらい書きました。
『財産はこういうふうに分けて、車は清算して』
とかね。
愛犬は姉だったり、スタッフに託したりとか、そういうことを書きました。
ボクの墓のことも姉に伝えています。
『沖縄の海に散骨してくれ』と。墓なんていりません。
昔からそうなんですよ。墓に来てもらいたくないですよ。
海を見て手合わせてくれるぐらいで十分。
身内のお墓を買ったり、いろんなことをやったとき思ったんです。
ここ(墓)にいたくないなって。
ボクは毎年、沖縄に戻って実家の墓を掃除してるんですよ。
今はボクの役目になっていて。最低20人から30人のスタッフを連れて墓掃除に行ってます。
20代後半からお墓の掃除を手伝っていましたが、一族の人たち皆、年をとってやり手がいなくなってしまったんですよ。
沖縄の門中墓(むんちゅうばか)って、もともとサイズが大きい。
うちの墓は山奥にあって、古かったから建て直したんですが、今も(今回撮影した)このスタジオぐらいの大きさはありますよ。
もともとは、もっとデカかった。覚えているのは6歳のとき。
サトウキビ畑を車で抜けて、あぜ道を抜け山の中歩いて、たどり着くまでも大変で。
大きな墓に苔も生えるし草も生えるし、汚れも全部掃除しないといけない。
ハブの出ない時期に行くようにしてました。
お墓だけではなく祭壇もあって、お墓と祭壇が沖縄の別々の場所にあって。
うちの先祖のルーツは沖縄の南部エリア。
お墓は南部にあって、ひいじいさんが北部で町を作ったから祭壇は北部にあるんです。
だからお墓と祭壇の掃除は日帰りでは行けなくて。いちばん最初は6人で行ったんだけど、終わらなくて墓掃除だけで2日半かかって。
ボクの後の世代には、そんな嫌なことをさせたくない。
死後、毎年管理しなきゃいけない状況が続くとしんどいでしょう?
だからボクは散骨でいい。海を見に来てくれて『ここにいるんだな』っていうぐらいでちょうどいい。
そのうち誰も来なくなっても、誰も困らないでしょう」
「女性自身」2023年7月18日号より。