神道のお墓参り
こんにちは!ご縁道の淺野です。
お墓には、仏教の他に神道があります。意外と知らない方が多いようです。
日本の「神様」は「八百万(やおよろず)の神」で、山々や木々などの自然や神話の神々、先祖崇拝を信仰の中心としています。
神道のお墓も仏教のお墓と似ていますが、装飾が少なく全体的にシンプルな造りです。神道のお墓の特徴は、竿石が長く、兜巾(ときん)型といってピラミッドのように四角錐になっています。
この形は、三種の神器のひとつである、名古屋市の熱田神宮が御神体とする草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)をかたどっているそうです。
彫刻文字は、仏教では「◯◯家之墓」「先祖代々之墓」など宗派のお題目・名号が一般的ですが、神道では「◯◯家奥津城(奥都城)」「◯◯家先祖代々霊位」と刻まれることが一般的です。
「奥津城(奥都城)」は「おくつき」と読み、「柩を置く、奥深い境域」という意味で、神道において「◯◯のお墓」。
お供えはお花ではなく榊になります。神道では神前拝礼の際の玉串奉奠と同じようにお花ではなく榊「玉串」をお供えします。
宗教に対して信仰が薄れていく現代では、墓守の代変わりのタイミングで仏教や神道に気づかれる方も少なくありません。
仏教にも神道にも、それぞれ由来や考え方があります。
普段は意識しないことでもお墓参りの際に、思い出してみると自分の在り方を見つめ直す機会になると思います。